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「何かに迷ったとき、まず5年後の自分を思い描きます」schoo(スクー)広報の田中伶氏が語る、やりたいことをやり続けるビジョン作りとは?

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記事内容

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"BALANCE" by somewrite では、【Web×女性】を切り口に、サービスの開発秘話や彼女たちが持つオリジナルの価値観を紹介していく。

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写真:schoo(スクー)広報の田中伶さん

記念すべき連載第一回目となる今回は、経営学を使ったキャリアスクールを大学在学中に起業し、現在では株式会社スクーの広報を担当している田中伶さんにインタビューさせていただいた。


「世の中にあるもの、そのすべてから学ぶものがある」 ― 田中伶

スクー入社のきっかけ

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― まず、スクー入社のきっかけを教えてください。

田中:「はい。以前、私は大学生のキャリア支援の会社を経営しており、その時スクーの代表の森から『先生として、schooで授業をやってもらえないか』というお誘いがあったことがきっかけです」

- もともとはスクーに登壇する講師さんだったんですね。

田中:「声がかかったのはスクーがサービスを立ち上げてすぐの頃でした。まだ現在のオフィスやスタジオもなく、授業もustreamのスタジオから配信していた頃ですね」

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(写真上:田中伶さん)


田中:「授業を通じて代表の森と仲良くなりました。教育業界でビジョンを共有できたことが大きかったですね。しかも同じ関西出身。(笑)私自身も経営者の先輩として慕っていました。その後、自分がやっていた事業を閉じることになったタイミングで森に相談したところ、『目指していることが同じなら、次はうちで頑張らないか』と声を掛けてもらい、スクーにジョインしました」

― スクーの中では色々なお仕事があると思いますが、その中でもなぜ広報に就くことになったのか教えていただいてもいいですか?

田中:「もともと5年以上ブログ『As I Am.』を通じて情報発信をしていたということもあり、『どうせだったら、こんな魅力的なサービスを思い切り発信できる仕事がいい!』ということになったんです。今はスクーの広報としてメディア対応などをしつつ、法人様とのアライアンスを担当しています」

起業した学生時代、そして今

― 田中さんの学生時代について、教えていただいてもいいですか。

田中:「私はけっこう自分の掲げた目標や『こうなりたい!』っていう願望が強かったんです。その目標に近づいて達成するためだったらなんでもやるって感じでした」

― おお!燃えていますね!

田中:「燃えてましたね!(笑) ただ、その『目標』を見つけるまで色々時間がかかったんですけど、いざ『目標』を見つけると『なんでもやるぞー!』ってなるタイプで。『起業』は目標を達成する手段の一つでした」

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(起業した学生時代を振り返ってみて)


田中:「で、学生時代も『どんな会社があるんだろう』って色々探したんですね。でも、本当に『やりたい!』と思える仕事に対して、それができる『会社』がなかった。だから起業したんです

会社を選ぶのではなく、自分で作る。『やりたい仕事はあるけど、マッチングする会社がない。じゃあ自分で作ろう』そんな決断ができる学生は絶対に多くない。大学時代に経営学を身近なものとして学んだ彼女なりのバックグラウンドがあったからこそ、『起業』という選択ができたのではないだろうか。

― 学生の頃と今を比べて変わったことはありましたか?

田中:「基本的なものは何も変わってないんです。『目標』や『達成したいこと』がある。それに向かってなんでもやっていこうっていうスタンスは変わってない。スクーに入社するときも、周りから『また新しく起業しないの?』とも言われたんですが、『目標』に近づくなら『経営者』にこだわる必要もないと思っていました

一番の早道がスクーに入社することだった

田中:「掲げた『目標』に近づく。その一番の早道はスクーで新しい学びの場所をつくることだと思いました」

― なるほど。では、その『目標』に対して、田中さん自身が『これは成果だ!』と思ったことはありますか?

田中:「まず成果の測り方も変わっていって、学生時代は『自分の信念を貫くこと』が成果だった。いかに周りに流されないで頑張るかとか。どんなにFacebookに友達のリア充なタイムラインが流れてきても『自分の道はこれ!』って信じてやるかが自分の中で成果につながると思っていたんですね」

― それが、スクーに入ってそれに何か変化が?

田中:「はい。それこそスクーに入ってからは一緒に働くメンバーやクライアントさんがいて。仕事を通じて、周りを少しずつハッピーにしながら、世の中に対して何ができるかなって。視野を広く持って物事を考えていけるようになりました。自分の信念を貫くのは最低限、当たり前の話。そういう意味では、以前の自分より、全体をみて動けるようになってきたと思います。『変化』というよりも『成長』かもしれないですね」

― スクーは“オンライン上の学校”というコンセプトですが、もっと詳しく聞いてもいいですか。

田中:「まず、ユーザーという言葉は使いません。「学生」「受講生」と呼んでいます。放送ではなくて「授業」、視聴も「受講」。「世の中から卒業をなくす」というビジョンを併せて大切にしているので、受けたい人が年齢や職業関係なく、当たり前にアクセスできる環境であることはとても重要なんです」

スクーは、インターネットが繋がっていれば基本無料で且つどんな場所にいても『学びたい人』が学べる環境がある。受講生の収入格差や成績で、学ぶ場所が制限されることがないのだ。

田中:「『学びたい!』と思った人が誰でも学べる環境をつくる。新しくスクーで開講する東京大学i.schoolも取り組みの一つです。東京大学で特別に開講されている授業なので、もともと東大生全員が受けられるものでもないんです。東大生の中でも選考に受かった人達だけが受けられるプログラムなんですね」

― 選考に合格した東大生しか受けられない講義!それがスクーで受けられるなんてすごいですね。

田中:「スクーで行う東京大学i.schoolの連続授業は『イノベーション人材の養成』がコンセプトです。学生でも社会人でも、主婦の方でも、schoo WEB-campusのアカウントさえあれば無料です。もちろん海外からも受けられます。『イノベーション』という言葉を聞いて興味を持った人はもちろん、新しいアイディアや企画創造のヒントが欲しいと思った人は、ぜひ受けていただきたいです」

東京大学i.schoolがインターネットで無料生放送授業!

少しずつでいいから『なりたいもの』に近づいていく

― 『将来のビジョン作り』について、どういう風に作ればいいのか分からない人間も多いと思います。田中さんなりのキャリアの積み方というか、考えていることがあれば教えてください。

田中:「そうですね、私は学生時代から将来自分がどうなりたいか、いろいろ妄想するタイプで(笑) 5年後の田中伶はどんな仕事をしていて、どんなライフスタイルを送っていて、どういうお店で何を食べているのか。あとは、どういう友達が周りにいるのか。イメージして紙に書いていたんです(笑)」

― 私も似たようなことしたことあります(笑)

田中:「具体的には『20歳の時、5年後の自分はどうなっているか』などを書いていたんですが、ただ書いたからって5年後そうなれるっていう確証はないじゃないですか。それだとただの自己啓発だし」

― 確かに。

田中:「そしたら、尊敬している大好きな女性社長に『理想の5年後の自分をここにイメージ出来たなら、そこに書いた“5年後の自分”だったらどうするか?を考えて生活すればいいじゃない』と言われたんです。目から鱗でした。それを意識し始めて、気がついたら5年が経っていました」

― 20歳、ということは26歳の今から学生時代の当時を振り返ってみてどうですか?

田中:「それが、23歳で上京するときに『20歳の時に描いた25歳の田中伶』の紙が出てきて。それを見たら、書いていたことをほとんど達成していて。今26歳ですが、その紙に書いた以上のことを仕事としてやっているので自分でも驚いています」

― おお!すごいですね!

田中:「そのときの紙には『25歳の田中伶はマックじゃなくてスタバに行く』とか(笑)そんなすごく小さいことも書いていたんです。あとは、『早起きできる人間になる』とか『女性の社長に飲みに誘ってもらっている』とか。でも、こういうことは別に何歳でも関係なく、やろうと思えば普通にできるじゃないですか」

― そうですね。お金を払えばだれでもスタバでコーヒー買えますね!(笑)

田中:「そうです。(笑)だからマックに行かなくなったり、毎朝早起きするために、年中無休で朝8時にブログ更新を始めたり。『今からできること』は今からやろう。『5年後の自分』を今から考えて行動する。そうやって少し先の未来の自分で生きてきたから、20歳で書いた『やりたいこと』を達成するのに5年もかからなかったのかな、と思っています」

― 5年が過ぎた今も心がけていることはありますか。
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田中:「そうですね、何かに迷ったときは、今もまず5年後の自分を思い描くようにしています。例えば、どっちのアクセサリーを今日はつけようかな?と迷ったときも『30歳の自分はどっちのアクセサリーをつけるだろう』って考えたり。そうすると少しずつ、一歩先の未来を考えられるようになっていって。徐々にインストールされて、なりたいビジョンに近づいていけているんじゃないかなぁと思います」

スク女『田中伶』が実現したいこと

― 田中さんがスクーで実現したいこと、人生を通して実現したいことをそれぞれ教えてください。

田中:「まず、スクーで実現したいことですが、『スクー』というサービスをインフラにしたいです。これはスクー全体のミッションでもあります。

スクーには『卒業をなくす』というビジョンがありますが、これは、スクーがただの『オンライン上の教育サービス』というのではなく、『誰もが当たり前にオンラインで学べる環境』を実現する企業ということです。

これが出来なければ、世の中から卒業はなくせない。毎日の仕事一つ一つもそれに向けての一歩ですね」

― では、田中さんが人生を通して実現したいことを教えてください。

田中:「やりたいことをやり続けている人間でいたいです

― おお!どんなことが『やりたいこと』なのか具体的に聞いてもいいですか。

田中:「具体的には『やりたいこと』がない、目標がない、という人を助けられる仕事をし続けていたいです。『やりたいことを無理に見つけなくてもいい』っていう人も世の中にはいると思うんですが、私自身は『目標』はあったほうが人生は豊かになると思っているタイプなので。それは、以前自分で起業していた頃も変わらないですね」

― 今、「やりたいことが見つからない」って自分の進路に悩む学生も多いですよね。

田中:「はい。でも、実は『やりたいこと』って気づいていないだけで、本当は自分で持っていることのほうが多いんです。『やりたいこと』がない人が気付いていない部分を一緒に掘り下げて、見つけていく。『やりたいこと』が分からなくて悩んでいる人は、ぜひ『自分の目の前のドア』を全開にしてほしいですね。スクーの授業をとりあえずかたっぱしから全部受けてみるとか。(笑)ちょっとしたこと、自分が最高にワクワクしたこと、そうした何かがフックになって新しい道が開ける可能性だって絶対あると思う

キャリアに迷う人へ『田中伶』からのエール

ますます、広がりを見せるスクー。無限に成長できる環境があると筆者は思う。その環境の中で働く田中さんから読者に向けてエールを貰った。

田中:「これから自分が歩いていく道は、5年後自分が振り返ったとき『足跡』として残っているはずです。迷ったときは、どこに行くための『足跡』を残したいのか、『じゃあ、なりたい自分に向かう道はどこだろう』と考えてみてください」

― 自分と向き合うことにも『卒業』はないですね。勉強になります。

田中:「そうですね。よく「自分だけにしか出来ない仕事がしたい!」という人もいるけれど、そもそも『自分だけにしかできない仕事』なんて、どこにも用意されているわけないですから。どうすればクライアントが「この仕事はもう私にしか頼めない!」と思ってくれるか。そう考えることを習慣化したいですね。そうすることで、仕事が『自分だけにしかできない仕事』になっていくと思います」

― なるほど。今回は取材にお答えいただき、ありがとうございました。

田中:「ありがとうございました!」

取材後記

取材中、田中伶氏から「将来のビジョンが上手く描けず、『これから自分どうしよう』という悩みを持つ人もいると思います。でも、その悩みはネガティブな悩みではありません。むしろ、それはポジティブな悩みなんですよ」と教えていただいた。『どうしよう』という悩みは、ちゃんと将来のことを考えている証拠とのこと。

「やりたいことがない」と言うと、どうしてもネガティブな悩みに聞こえがちだが、「やりたいことがないのなら、とりあえずアレをやってみよう!」と結果を気にせず、時にはチャレンジしてみることを読者にオススメしたい。何より『やりたいことがない』と言って立ち止まるよりはずっと有意義な気がする。

また、「やりたいこと」に気付いたら、「やりたいこと」ができる可能性を捨てないで欲しいと筆者は思う。「今日は色々行くところがあって忙しい」、「自己投資するほど裕福じゃない」など、「やりたいこと」に対して言い訳し、後回しにしている人間も少なくない。そんな人間にこそ、場所や形式に囚われないスクーというサービスを使って欲しい。

5年前のあなたは「今の自分」が見えていましたか。これから5年先につける「足跡」、見えていますか?



プロフィール
prof01田中 伶
1988年生まれ。経営学を使ったキャリアスクールを関西大在学中に設立。大学生などの20代を中心にキャリア相談を担当し、人材系企業や国立大学などでキャリア講義を行ってきた。世の中にあるものすべてから学ぶものがある、ということを実証すべく、スクーへ入社。現在は、広報・コンテンツディレクターを担当している。
・スクー(http://schoo.jp/guest
・ブログ『As I Am.』(http://value-design.net/wordpress/

筆者プロフィール
鈴木 美雪
somewrite専属Web編集者、ライター。ベンチャー界を練り歩きつつ、somewriteをソフトウェアに日々情報発信をしている。
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